「1ドル紙幣は戦争を命じている」についてのコラムです。
(2002年9月。2005年11月17日 )(2006年9月)

国父ワシントンが1ドルの表を飾っています。上方には次の文句が見えます。
This note is legal tender for all debts, public and private.
「本紙幣は、公的および私的なすべての債務に対する法貨(法定貨幣)である。」
Treasurer of the United States
米国財務省出納局長
1ドル紙幣の裏には、In God we trust (われら、神を信ずる者なり)のofficial mottoが掲げられています。全ての通貨にこの語句が使われています。
両側に丸印があり、左の丸の下には、"The great seal"、右の丸の下には "of the United States"の文字が見えます。「合衆国の国章」です。
これらの丸印は、合衆国国璽(こくじ=国印)の表裏です。重要書類が真正のものであることを証明するために用いられます。紙幣では1ドル紙幣だけに使われています。
(右上にはなぜかクモがいます。
1ドル紙幣のクモ 【画像】)
左のシールは、国璽の裏側をあらわしたものです。ピラミッドと目玉からなります。
ピラミッドは強さと忍耐力を象徴しています。未完成のピラミッドは成長と完璧さを求めてたゆまない努力をする姿勢を象徴しています。
ピラミッド最下段には、MDCCLXXVIのローマ数字が見えます。1776年のことで、アメリカ独立宣言発表の年です。(ローマ数字を使っている限り、簿記、商業、数学がなぜ発達しないのかよくわかります。計算できません。)ピラミッドの13段は、アメリカ独立当時の13州をあらわします。
その上 から、不気味な目玉、ピラミッド・アイが見据えています。これは、The eye of Providence(神の眼)です。All-Seeing Eyeとよばれ、いつでもどこでも見ている神をあらわしています。
キリスト教徒にとって、神は怖い存在です。アメリカは、イギリ スで迫害を受けた清教徒が建設した宗教国家です。
ピラミッド上方に、次のフレーズが見えます。ラテン語です。
ANNUIT COEPTIS [ア^ニューイト セ^プティス ](^の前にアクセント)
God has favored our undertakings.(神は我らの企てにくみしたまえり)というこ とです。
ピラミッド下方には、次の文字が見えます。
NOVUS ORDO SECLORUM [ノ^ウバス オ^ールドウ セクロ^ーラム]
new order century→ A new order of the ages is born.(新しき秩序の時代が来たれり)
これらは、学校で習いますが、正しく読めるアメリカ人は、それほど多くありません。
ピラッミド・アイ
【画像】
右の国璽には、The great seal of the United Statesのと記され、 国鳥である白頭鷲eagle(ワシ)が描かれております。
頭上に独立当時の13州をあらわす13の星が輝いています。 (ニューヨーク州は、11番目の州です→この下「11なニューヨーク」)。胸部には13州のストライプが走る楯をもっています。
くちばしで、 E pluribus unum [イー プル^ーリバス ユ^ーナム ]というラテン語の標語をくわ えています。これは、1955年までの米国の標語でした。From plurality, union →One nation out of many states (多州からなる統一国家)のことです
右足で13枚の葉をつけたオリーブの枝を、左足で戦争を意味する13本の矢をつかんでおります。 両方で、It prefers to live in peace, but can wage war.(平和を好むが、いつで も戦争の用意がある)ことを意味します。
アメリカ人にとって、正しい戦争はおこなう義務があります。「おとなしゅうしとるけど、やるときはやったるで」という戦いの決意表明です。 神の命令ですから。(→「神が人間をつくった」)
アメリカの中道派は、日本では自民党右派にあたります。ハト派といった場合の「鳩」は、dove[ダブ]でpigeonではありません。野鳩です。口だけでなにもできないいくじなしといったイメージがあります。
アメリカでは、eagleに近い hawk[ホーク]の方が雄々しく正しいイメージがあります。
ユダヤ文明を考える の「ヨシュア記」
The United States Treasury Bureau of Engraving and Printing

USが起源だといわれています。 が、どうもfolk etymology(俗信)です。
通説はこうです。「メキシコとスペインのペソ(pesos)の「P's」、ピアストル(piastres:100分の1ポンド)、または8の字が変化したものだというものです。「S]の字が「P’」の上に書かれ徐々に「$」になっていったという説があります。ペソは1785年にアメリカドルが採用されるまで広く使われていました。」
米国財務省Facts & Trivia
Sept.11 attack (2001年米中枢同時テロ)では、数字の11が取りざたされました。
WTC(ワールド・トレード・センター)の景観は、数字にたとえると11です。
11日にテロはおこなわれました。
9月11日は、9+1+1で11です。
9月11日は、2001年の254日目にあたり、2+5+4=11です。
(ついでながら、ペンタゴンのあるワシントンは北緯38度で、3+8=11です。
日本では十和田湖とほぼ同緯度です。こちらの方が地理の勉強になりそうです。)
フランスの「人権宣言(Declaration of the Rights of Man、1789)」を石版に描いた図でも、中空に光り輝く三角形の中で、一つの目が見ています。
この目はフリーメーソンに関係しているといわれますが、アメリカではフリーメーソンは秘密結社でもなく、慈善団体と考えられています。
自由の女神(the Statue of Liberty)は、 フランスがアメリカ独立100周年を記念して贈ったものです。そこの銘板にもフリーメーソンのマークが刻み込まれています。
(西海岸には、移民を歓迎する女神像はありません。)
cf. 多木浩二『絵で見るフランス革命』岩波新書、1989
R・ヒエロニムス著『アメリカ国璽の秘密 ビラミッド・アイに隠されたメッセージ』三交社、1993
Source of graphics : www.historyguide.org/intellect/ lecture12a.html
http//rerundata.hypermart.net/ura/hexagon/
floors/hatchA5F/hatchFM.html