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「お開き」について |
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| 以下は、「お開き」について朝日聞社の記者からのメールでの質問に応じて解答したものです。適語を入れてください。(9911xx) |
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桑原政則先生 拝啓 突然、お便りしてすみません。××新聞の記者で、××××と申します。 弊社の11月25日木曜日付朝刊「読者とつくる」というページに、「ことば」というコラムがあります。現代の新語・言葉を短く解説するコラムです。そこで年末のテーマに忌み言葉「お開き」を取り上げたいと考えております。私は不勉強で、大した知識を持ち合わせていません。もしよろしかったら「お開き」についての知識を伝授していただけないでしょうか。次の質問に答える形でメールで返事をいただけないでしょうか。まことに急な要請で恐縮です。 1、披露宴や忘年会で「終わる」と言わないで「お開き」と言うのはなぜでしょう。「忌み言葉」だからでしょうか。いつから「お開き」と言い換えるようになったのでしょう。 2、他の「忌み言葉」をいくつか教えてください。「忌み言葉」自体、どの時代に始まったことなのでしょう。 |
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《返事》 忌みことばは、□□の悪い言葉を使うと、□□の悪い事態が訪れるということだま(言霊=language spirit)信仰から来ています。ことだま信仰は、日本の国が生まれたときからあります。ことだま信仰は、川にも山にも神さんがいるという△△△△△(多神教)の一種です。 縁起 アニミズム ことだま信仰では、名前は中身そのものだと考えます。だから、ある人を支配したり、殺したい場合、名前に呪いをかけさえすれば、効果があります。紫式部、清少納言などの昔の女性の本名が知られていないのは、立場が弱かったので、呪いをさけるため本名を明かさなかったからです。これを□□回避といいます。 実名 この□□回避は、目上の人には、今でもおこなわれています。会社で「部長」、学校で「先生」とよばれるのも、実名は当人の分身であり、えらい人は攻撃目標になりやすいから、それをおもんばかってのことです。「おとうさん」もそうです。天皇を名前でよぶ人はいないのもこのためです。 結婚披露宴では忌み言葉は、タブーです。会を「閉じる」のに、末広がりを願って「お開き」といわなければなりません。□□がだんだん広がっていくように、子孫が次第に繁栄していくことを願うからで、「閉じる」では縁起が悪いからです。「東海道中膝栗毛」に「いもさん、わっちらあ もふ お開きにいたしやせう」という記述があり、「おひらき」は江戸時代に既に使用されていることがわかります。 扇子 「するめ」は「あたりめ」といいます。「するめ」は「金をする」を連想させるからです。なお、「ひげをあたる」という表現も、「そる」が「する」を連想させるからでしょう。 「猿」も「去る」に通じ、結婚式などでは縁起が良くないので、「○○公」という替え言葉を使います。 えて 葦(あし)は「悪し」を連想させるので、「善し」と言いかえられます。葦を編んでつくったすだれを「よしず」というのも、この言い替えからきました。学問的には、「人間は考える葦(あし)である。」というように「あし」ですが、一般には「葦(よし)の髄から天のぞく」というように「よし」を使います。 また、贈り物に、櫛(くし)が不適なのは、「□□」という漢字を連想させるからです。 苦死 どこの国にも言霊はありますが、特に日本社会には、言霊信仰が強くあります。日本は離れ小島であり、外国との交流や戦争をほとんどしなかったので、古い習慣がそのまま残りました。外国では、異民族との交流や戦争に、□□を必要としたので、言霊よりも□□をだんだん重視するようになりました。 論理 古来、日本では歌を読むのが政治家、貴族の仕事でした。歌を読めば、歌の内容が実現するからでした。万葉集や古今集は、軍事目的もあってつくられたのでした。『古今和歌集』の序文に紀貫之が次のように記したのも、文学的表現ではなく、当時の信実、信仰を述べたにすぎないのです。「やまと歌は、力をも入れずして、天地(あめつち)を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲もやわらげる」 蒙古の来襲の際にも、貴族は真剣に歌を読み続けました。また、神風を招来できたのも歌のせいだと確信しました。 「こもよ みこもち ふぐしもよ … 名な乗らせ」と万葉集で天智天皇が詠ったのも、菜摘み女の名を知ってしまえば、その心を支配でき、望みを叶えられるからでした。 □□人麻呂も次のように日本が言霊の力を持つ国であることを詠っています。「敷島の大和の国は 言霊のさきわふ国ぞ ま福(さき)くありこそ」。(「言霊のさきわふ国」=日本の美称) 柿本 現在では、祝詞(のりと)などにも、言霊信仰の要素をたくさんみることができます。 訪米中にて、参考資料がありません 以上、雑駁ですが、お返事です。。 忙中、ご自愛ご健闘ください。 |
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