| 沖縄語をキーワードでまなぶ:桑原政則 |
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| 沖縄語の世界を、よく知られているキーワードを手がかりに、ひとりで歩いてみます。とくに日本語との比較に力点をおき、沖縄語の法則を解明していきたいとおもいます。 森鴎外は「語源を調べずに、どうやって単語を覚えるのか?」と語源の重要性を指摘しています。日本語との関連や対応の法則がわかれば、沖縄語への興味が増し、理解がいっそう進むことを期待します。 沖縄語をキーワードでまなぶ 目次:桑原政則 琉球語・奄美語のページ 沖縄語辞事典 |
| 〇チュラサン(清らさん)は、「きれい」(#1,2004年11月11日) | |||||||||||||||||||||||
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【語句】 ’アマサン <甘さん チム <肝 チム、ドンドン チュラサン <清らさん チュー <今日 マーサン <旨さん |
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| 〇シーサーは、獅子ではなくて「獅子像」のこと (#2,2004年11月18日) |
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【語句】 ’アミリカー カシマサン <姦さん シーサー <獅子像 ダルサン チュラー チュラ カーギー ナイチャー <内地+… ヤッサン <安っさん ヤマトゥンチュ <大和人 |
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| 〇’イチャリバ チョーデーとは、合縁奇縁のこと (#3,2004年11月25日) |
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【語句】 ’イチャユン 《行き会う》 ’イチュン 《行く》 ウチナーンチュ 《沖縄人》 ガチマヤー 《餓鬼+猫》 カチュン 《書く》 シッタカー シユン 《知る》 チョーデー 《兄弟》 ディキヤー デキユン 《出来る》 ナチュン 《泣く》 |
| 〇テーゲーは次代の合い言葉(#4,2004年12月2日) | |||||||||||||||||||||||
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【語句】 ’ウチナー <沖縄 ’エージ <合図 テーゲー <大概 デージ <大事 ニフェー デービル <御拝 … モーアシビ <野遊び ヤンメー <病 |
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| 〇’ウチナーには「内」の意味はない (#5,2004年12月10日) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【語句】 ’ウークイ <御送り ’ウタキ <御嶽 ’ウチナーグチ <沖縄口 ’ウチナー ヤマトゥグチ <沖縄大和口 ’ウチナーンチュ <沖縄人 ’ウブン <御物 ’ウワイスーコー <終わり焼香 ’ウンケー <お迎え チバリヨー <気張れよ |
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| 〇「シマンチュ」の「シマ(島)…」 と「…チュ(人)」 いろいろ (#6,2004年12月16日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【語句】 ’ウマンチュ <御万人 ’ウミンチュ <海の人 カミンチュ <神の人 シマー <島+者 シマ ウタ <島唄 シマ クトゥバ <島+言葉 シマ ザキ <島酒 シマ チャビ <島痛み シマ ドーフ <島豆腐 シマ マース <沖縄産天然塩 シマ ラッキョー <島らっきょう シマンチュ <島の人 チャンプルー <炒腐児 ノロ <呪(のろ)い |
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| 〇シマンチュのチュは、「ひと」の変化したもの:i ← ri (#7,2004年12月24日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【語句】 ’アイ <蟻 ウゥドゥイ <踊り ’ウルマ クスイ <薬 シチャ <下 ターチ <ふたつ タイ <ふたり チュ <ひと チュイ <ひとり ティーチ <ひとつ トゥイ <鳥 ヌチグスイ <命薬 ハナウイ <花織 レキオ <琉球 |
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| 〇メンソーレーは、「いらっしゃい」の意味:語頭のiの消失 (#8,2004年12月30日) |
| ▼ 語頭のiの消失 沖縄語では、語頭のiを消失する場合があります。
▼今帰仁(イマキジン)は、語頭iの消失と「n< m」の変化で、「ナキジン」に ナキジンは、2種の法則によりイマキジンからナキジンになりました。
▼ヌチ ドゥ タカラ 「命こそ宝」。沖縄の反戦平和運動の標語。 *ヌチ ドゥ タカラの家 :阿波根 昌鴻(あはごん しょうこう) 乞食行進で米軍の非道を訴える ▼「メンソーレー」の語源のあやまった解釈 沖縄県庁の「沖縄こどもランド」には、まちがった説明があります。「メンソーレー」は、「’イメンソーレー」の語頭のiが脱落したものです。「ごめん候え」とは無関係です。 *〇メンソーレって、「ごめん候え」からきたの? :(#069,2004年2月) ▼新語 クチ ナキジン ヌチ ヌチ ドゥ タカラ メンソーレ |
| 〇アリンクリン(あれもこれも):畳語 (#9,2005年2月3日) |
| ▼ 沖縄語には、畳語(じょうご)がおおくあります。畳語とは、「いらいら」のように同一の語句を重ねた同重ねた語のことです。(タイ語にも畳語が多くあります。)
*ネーネーズ 1990年代沖縄ミュージックブームの火付け 役となったグループ |
| 〇チュー ウゥガナビラ(こんにちは):あいさつ用語 (#10,2005年2月10日) |
| ▼ 「チュー ウゥガナビラ」は、「今日 拝みはべらむ」からきて、「おはようございます。こんにちは。こんばんは」をあらわす便利なことばです。(タイ語のサワッディーと同様です。) ウゥは[wu]の音です。wa, wi, wuのwuです。唇が平たくなります。
▼グスーヨ、 チュー ウゥガナビラ(みなさん こんにちは) ニュースのはじめには、「グスーヨ チュー ウゥガナビラ」などとあいさつします。グスーヨとは、「みなさん」のことです。「御主」に由来します。 ▼ハイサイとハイタイ ハイは親しい人に「やあ」とよびかけることばです。少し丁寧に男性は「ハイサイ」、女性は「ハイタイ」といいます。(タイ語でも、男性は「サワッディー クラップ」、女性は「サワッディー カ」と使い分けます。) ▼ニフェー デービルは、「拝んで感謝します」の意味 御拝 (みはい)です。 → 拝んで感謝します。 → ありがとうございます。 ▼メンソーレ *〇メンソーレって、「ごめん候え」からきたの? :(#069,2004年2月) |
| 〇ゴーヤーは「苦いもの」という意味 (#11,2005年2月17日) |
| ▼ ゴーヤーは、ナーベーラーとならぶ代表的な夏野菜です。ビタミンCに富み、夏バテ防止に効果があります。 *ゴーヤー 【画像】Uruma ▼ ゴーヤーは、「苦(にが)いもの」という意味です。沖縄語では語頭が脱落することがあります。
*今帰仁村の位置 ▼ ゴーヤーは、 nigai のniが脱落してgaiになりました。 さらに苦い物という意味でgai+aa(物)となり、gooyaaとなりました。 ウチナーグチ(沖縄語)では、長音は「もの」をあらわすことがあります。シーサーは獅子ではなくて、獅子の形をしたもの、つまり「獅子像」のことです。 ナーベーラーは、鍋を洗う物、つまりヘチマのことです。未熟のものを食用にします。 *ナーベーラー 【画像】Uruma ▼ ヤマトンチュはゴーヤと長音を省略しがちですが、ゴーヤーが正しいです。 *「ゴーヤ」の例→永谷園 * 宮古島、西表島ではゴーヤといいます。 *ゴーヤーなんでも辞典 ゴーヤー天国 |
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| 〇「大北(’ウフニシ)」は読谷の旧名 (#12,2005年2月24日) | |
| ▼ 読谷は大北(’ウフニシ)とよばれていました。中山(チューザン)の最北の地にあったからです。山とはクニのことです。 ▼ ’ウフはヤマト古語の「おほし(大し、多し)」の「おほ」にあたります。 ’ウフ アメとは大雨のことです。 ▼ 大東島は、はるか東(’アガリ)にあるので’ウフ アガリジマとよばれます。 大里は、’ウフ ジャトゥとよばれます。 *大里村 人名の大城さんも、ウチナーグチでは’ウフ グシクとなります。 ▼ 首里の守礼の門から東方500メートルの所に大角座(’ウフ カクジャ)という交差点があります。 あごのことを方言でカクジといいます。カクジャーで「あごのようなもの」となります。 大角座(’ウフ カクジャ)では5本の道路が交差し、角張った動物のあごの形に似ていることから名付けられたと思われます。 |
![]() 中山の最北 読谷(ヨミタン) 北山は今の山原(ヤンバル)にあたります。ヤンバルというと、かなり北のように感じますが、実は中部以北、恩納村、金武町(キンチョウ)からすでにヤンバルが始まっています。 北山(ホクザン)は、かつて山北(サンホク)とよばれました。複数の支配者が入り乱れていたので、統一したクニではなかったので単に中山の北という意味で山北(サンホク)といったのでしょう。 同様に、南山(ナンザン)も、かつては山南(サンナン)とよばれました。 北山は今の国頭(クニガミ)、中山は中頭(ナカガミ)、南山は島尻にあたります。 後に中山(チューザン)は、琉球全体の、中山王は琉球王の別称となりました。 |
| 〇沖縄に残る古い和語:東風(こち) (#13,2005年3月3日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ▼ 901年、九州に左遷された菅原道真(すがわらのみちざね)は、次の有名な歌をよみました。 *天神様、学問の神様 菅原道真 【画像】 <東風(こち)ふかば、 ▼ 意味は次の通りです。 京の都の梅の花よ、東の風が吹いて春が来たら、その香りを遠く離れた九州の私の元まで届けておくれ。 この東風(こち)という古語は、沖縄に残っています。 沖縄本島の南部にある東風平(コチンダ)がそれです。東風が吹く地域という意味でしょう。 *沖縄本島南部の地図 ▼ 沖縄語をまなぶことは、日本語の古い姿を学ぶことでもあります。 |
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| 〇石垣島の川平は、なぜカビラ? (#14,2005年3月10日) | |||||||||||||||||||||||||||
| ▼ 石垣島の川平(カビラ)湾は、日本百景にも選ばれている風光明媚なスポットです。海の色が日光のぐあいによって次々と色を変えます。 首里城、美(ちゅ)ら海水族館とならぶ沖縄の観光スポットのトップスリーです。 ▼ 両言語には、下のような対応があります。
▼ 川平湾では、海水が澄んでいて、外洋の影響が少ないので湾内で黒(くろ)蝶貝の養殖が盛んです。1914年御木本幸吉が養殖を計画したのがはじまりです。 黒真珠のアクセサリーがいいギフトになります。 グラスボートで海底のサンゴを観察することができます。 八重山上布はここの海水に浸してから織ります。 → 八重山上布 Wonder沖縄 *石垣島 Wonder沖縄 *川平湾 美ら島物語 *石垣島の概要石垣市観光協会 |
| 〇豚用語 (#15,2005年3月24日) |
▼![]() 沖縄では豚は頭の皮からつま先まで食べます。 食べないのは、鳴き声だけです。全国平均の3倍食べます。「肉」といえば豚肉のことです。 沖縄は中国、台湾、東南アジアと同じく豚肉文化圏です。
追:フルとは、「豚舎兼用便所」のことで、20世紀はじめまでありました。「風呂のように囲われた建物」が語源です。北中城の中村家住宅に残っています。 |
| 〇動詞の活用 #1:ビーン、ビタン、ビラ (#16,2005年4月8日) |
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*イチャビラは、「わたしは行きます」ということで、目上への辞去の挨拶「失礼します」にもなります。沖縄人が日本語で「行きましょうね」といった時、「わたしはお先に失礼します」を意味するのは、ここに由来します。 *沖縄語辞事典 |
| 〇中国借用語 (#17,2005年4月15日) |
▼
*沖縄語辞事典 |
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| 沖縄語をキーワードでまなぶ 目次:桑原政則 |
| 〇 (#,2005年月日) |
| ▼ *沖縄語辞事典 |
| 〇 (#,2005年月日) |
| ▼ *沖縄語辞事典 |