東南アジア地域研究 (東南アジアの文化と社会)について
∇ 東南アジア地域研究とは?
・東南アジア地域研究は、東南アジアの自然、地理、社会、文化、歴史、民族、宗教などを総合的に研究する学問です。
・世界的に民族・宗教戦争、地域紛争が続く中で、現代世界を理解し、明日の寛容の時代を築くためには、若者が現地体験などを通し、国家の単位で分断されがちな東南アジア文化を多様性と重層構造のまま体感することが必要です。
・東南アジアを立体的に把握するためには、東南アジア文化の根幹の一部をなすインド文明、中国文明、イスラム文明、キリスト教文明の理解も欠かせません。これら文明についての基礎知識を学習することも必要です。
・東南アジアを肌で知るには、東南アジアと似通うものが多い沖縄からはじめるのも有効な方法です。
∇ 東南アジア地域研究のキーセンテンスは?
・東南アジアの共通の文化要素は稲作文化です。これに習俗、農耕儀礼、精霊崇拝、村落・住居形態が随伴します。
・東南アジアのアニミズム(animism、多神教=神道、道教)は、環境にやさしい宗教です。 山川草木、悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)が中心概念です。山も川も草も木も、ことごとく生命があり、命が果てれば成仏するということです。
・東南アジア稲作社会では、婦人の地位は高いです。
・東南アジア人のやわらかな、ものをつつみこむ価値観が、今後の世界の問題を解く鍵でしょう。
・東南アジアでは稲作による基層文化の上に、第2の基層文化といえる外来文明を受け入れました。:インド化(Indianization)、
中国化(Sinicization)、 イスラム化(Islamization)、 西欧化(Westernization)がそれです。
・東南アジアの国家は、いろいろの民族が混在する複合民族国家です。
・イスラム教、上座部仏教、大乗仏教、道教、キリスト教、アニミズムなど多くの宗教が混在しています。
・豊かな食文化があります。
・東南アジアの情報通信産業は、日本人が思うより、はるかに発展しています。
・今日のアジアは、力強く、活気にあふれていて、明日の世界の牽引車です。若い労働力が豊富です。
・アジアには日本が学ぶべきものがたくさんあります。
∇ 東南アジア地域研究では何をする?
まず、東南アジア地域の事柄についてすきなテーマを選びます。
アジア関係の書籍は、図書館には200番台、300番台にあるので、活用してください。一般書庫の他に、新書版、文庫版、参考図書、百科事典のコーナー、さらに全集(080-083)のコーナーの計6ヵ所を探索してください。
たとえば、次のようなことをグループ学習します。
- 東南アジアとは何か、について学習する。
- 東南アジアの基層文化である稲作文化について調べる。
- 東南アジアの華人について調査する。
- 東南アジアのIT(情報通信産業)を各国別に調査する。
- 東南アジア各国略史を作成する。
準備段階として、デスクワークは大切ですが、それ以上にはるかに大事なことは、最終的にフィールド・リサーチ(現地調査)をおこなうことです。
∇ レポートはどんなことを?
下に例を順不同であげます。
- ○○国と日本の交流史:ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール
- ○○国のIT政策:マレーシア、シンガポール
- ○○国の華人社会:マレーシア、タイ
- ○○国の言語政策:シンガポール、タイ、マレーシア
- ○○の生涯:スーチー、スカルノ、ホーチミン、マハティール、リー・クアンユー、リサール、プミポン
- ○○国の中の外来要素(インド、中国、イスラム、西欧、その他):インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア
- アジア経済危機のなかのマレーシア
- アンコール遺跡
- インドネシアのアチェ独立運動
- インドネシアのガムラン音楽について
- インドネシアの児童労働問題
- インドネシアの民族衣装について
- カンボジアの内戦
- カンボジア大虐殺の報道の軌跡
- シンガポールのIT政策
- シンガポールの教育問題
- シンガポールの言語政策
- タイとインドネシアの華僑社会の比較
- タイにおける日本語教育
- タイのエビ養殖と環境汚染
- タイの教育問題
- タイの軍隊の歴史
- タイの山岳少数民族について
- タイの食文化の特徴
- タイ食の香辛料について
- タイ人のルーツ
- タイ仏教の非仏教的要素
- バリの芸能ケチャについて
- バリの宗教
- バリ観光の将来性について
- フィリピンのキリスト教
- フィリピンのコンパドラスゴ
- フィリピンのスペイン支配について
- フィリピンの言語教育
- フィリピンの食文化
- ベトナム・日本の交流史
- ベトナムのアオザイについて
- ベトナム経済の展望
- ベトナム人の娯楽について
- ベトナム料理のなかのフランス料理、中国料理要素
- ボロブドゥールについて
- マラッカ王国の歴史
- マレーシアのブミプトラについて
- マレーシアの華人社会
- マレーシアの森林破壊
- マレーシアの都市政策
- ミャンマーとタイの仏教
- ミャンマー軍事政権の今後
- メコン川開発問題
- 枯葉作戦の影響について
- 国父スカルノの生涯
- 山田長政とタイ人
- 若き日のホー・チミン
- 若き日のマハティール
- 多民族国家シンガポールの民族問題
- 東ティモールの人権弾圧に加担した国際社会
- 東ティモール民族独立問題
- 東南アジアにおけるインド要素
- 東南アジアの女性はなぜ強いのか。
- 南沙諸島の領有権問題について
- 日本の開発援助と環境破壊
- 日本の中の外国人労働者問題
- 日本軍政が東南アジアに残したもの
- 日本軍政下のインドネシア
∇ どんな人になれる?
異文化を学び、それにより自国の文化を再認識することにより、調和のとれた国際人になることができます。
∇ 卒業後の進路は?
卒業後の進路は、多岐にわたって可能で、次のようなものがあります。
旅行業、観光業、マスコミ、出版業、放送業、広告業製造業、卸売業、航空運輸業、広告業、情報サービス業、非営利的団体、公務員、
∇ 東南アジアに関する基礎的なサイトは?
まずは下からおはじめください。
東南アジア関連リンク集
∇ 東南アジアに関する研究機関は?
下をごらんください。
東南アジアに関連する研究機関 東南アジア史学会
∇ 東南アジアに関する本は?
基礎的なものをあげます。
- 『人間の集団について―ベトナムから考える』司馬 遼太郎 (著)、中公文庫
- 『東南アジア紀行』梅棹 忠夫 (著)、中公文庫、中央公論社
- 『講座 東南アジア学』弘文堂
- 『東南アジア現代史』(正、続)今川 瑛一 (著)、亜紀書房
- 『東南アジア個人旅行マニュアル』ダイヤモンド・ビッグ社
- 『長安から北京へ』司馬 遼太郎 (著)、中公文庫、中央公論社
- 『河童が覗いたインド』妹尾 河童 (著)、新潮文庫、新潮社
- 『イスラームとアメリカ』山内 昌之 (著)、中公文庫、中央公論社
- 『アメリカ経済のユダヤ・パワー』佐藤 唯行 (著)、ダイヤモンド社
- 『知って役立つキリスト教大研究』八木谷 涼子 (著)、新潮社
出版案内:アジア文庫
東南アジア 問題 桑原政則
- 東南アジアの共通の文化要素は□□文化であり、これに諸習俗、農耕儀礼、精霊崇拝や村落・住居形態が随伴する。これらが一体となって、日本などへと伝播していった。
- △△△△△とは、山川草木や虫魚にも神が宿っているという環境にやさしい多神教である。やわらかな、ものをつつみこむ価値観が、今後の世界に快く受け入れられてほしいものである。
- インドシナ半島の△△△デルタの面積は北海道ほどもあり、世界最大の米作地帯 の一つである。
- △△△川の水量は、日本の全河川を合わせたよりも多い。
- タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスの人々が、信奉する宗教は□□□仏教である。
- 上座部仏教は、スリランカを経て、ミャンマー、タイ、△△△△△、ラオスに伝えられた。
- 半島東南アジアに属する国は、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、△△△△△である。
- 群島部東南アジアの概略図は、漢字の□の形に似ている。
- インドシナ半島の5大河は、ホンハ、△△△、メナム、サルウィン、エヤワジ@である。
- ベトナム、カンボジア、ラオスをあわせて△△△三国という。フランスの旧植民地である。