ウェブ表現論:SEO編ー検索アップのためのサイト改善法

このページは、「ウェブ表現論 」の一部です。SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」のことです。SEM(Search Engine Marketing)は「検索エンジンマーケティング」のことです。

国民の4割が、何らかの障害をもっています。いままでのウェブサイトは健常者のみを対象につくられてきましたが、その気運も次第に改まりつつあり、ユニバーサルデザインをめざしたサイトが俄然ふえてきています。

このSEO編では、検索ランクアップの方法を述べました。サイトの担当者の方々は、ウェブ制作者とお話しするときに、ここで紹介したツールなどでの結果を参考になさると、話が通じやすいはずです。

また、制作者の方々は、自分のお作りになったサイトがいかにすぐれているかを、ここからのデータで例証ができます。またライバルサイトと比較も容易です。どれかひとつの項目でもお役に立てばさいわいです。

【追加】JISX8341−3  Googleサイトマップへの登録

【注】このページは、2007年4月10日 東京都千代田区ちよだプラットフォームスクエアで開催のセミナー「観光、ホテル、旅館のWebサイトの現状と改善について」を、改稿したものです。小江戸川越観光協会さまにご協力いただきました。「小江戸川越観光協会」は、サイト改築中で、新しいサイト完成のときは、大幅な検索アップが期待されます。その際はあらためて成果を報告させていただきます。2007年4月17日 桑原政則

目次

  1. はじめに
  2. 問題のあるサイトは公開されている
  3. 検索ランキングのチェック法
  4. 検索エンジンの最適化とは
  5. Dmoz (ディーモズ)で登録状況を確認
  6. Yahoo! への登録とインデックスの確認
  7. Googleのウェブマスター向けガイドライン
  8. 検索エンジンへの一括登録
  9. リンク切れのチェック
  10. キーワードの選定
  11. キーワードのスタイルと配置は?
  12. ページの内容は?
  13. 強調について
  14. よいページとは?
  15. ページの文法採点
  16. ページの分析ツール
  17. Google Analytics: アクセス解析ツール
  18. ホテル業界のサイトについて
  19. 事例:このサイトのどこが問題か
  20. 事例:The Ritz-Carlton
  21. 検索エンジンスパム
  22. ウェブの表現法は紙媒体とちがう
  23. ウェブ標準とは、XHTML+CSSのこと
  24. 図:HTMLからXHTML+CSS+JavaScriptへ
  25. ウェブ標準のメリット
  26. ブログの利点
  27. リンク依頼のメール
  28. その他
  29. 謝辞

 

はじめに

  • ユーザーの8割は、Yahoo!、Googleなどの検索エンジンから
  • ユーザーが見るのは30位まで
  • 上位表示をめざすには、検索エンジン対策を∵検索エンジン対策=アクセス増加
  • 外国人、初心者を引きつけるためにも、まずウェブでおもてなしを
  • 要諦は、「お客様がわかりやすいホームページを提供する」こと。

【副産物】アクセスアップは「やる気」に直結

 

問題のあるサイトは公開されている

CSR(corporate social responsibility 企業の社会的責任)、アカウンタビリティ(accountability 会計などの説明責任)、コンプライアンス(compliance 法令遵守)、公益通報者保護法(内部告発者保護法)の観点から下のような告発サイトがふえる傾向に

 

検索ランキングのチェック法

 

検索エンジンの最適化とは

SEOとは、検索エンジンのアルゴリズム(表示ルール)に自分のページを適合させること。これにより検索順位上昇。そのためには以下を。

  • ページの形と内容をととのえる。
  • 外部リンク(インリンク、バックリンク、被リンク)をふやすことが必要。良質のサイトからリンクされるとさらに効果的。
    • 検索エンジンにインデックス(登録サイト)をふやしてもらうには 外部からのリンクを多く。
    • リンクは、検索ランキング上位のサイトに依頼。
      【注】末尾に「リンクのお願い文」

Dmoz (ディーモズ)で登録状況を確認

Directory Mozillaの略。人力によって編集されている世界最大のウェブディレクトリ。Yahoo!のボランティア版。DMOZかYahoo!にサイトが掲載されれば、Googleにも自動的に掲載

Yahoo! への登録とインデックスの確認

Yahoo!の登録サイトに登録されると、順位大幅アップ。(はてなもYahoo!検索を利用。)Yahoo!の利用者数はGoogleのほぼ2倍。トップページは、コンビニ風に情報満載、手取足取りの日本人向きの親切なデザイン。インターネットの初、中級者が多い。Yahoo!は内容を重視、Googleは被リンクの質と数を重視。

Googleのウェブマスター向けガイドライン

Googleは「知りたいことがあれば、入力してください」というそっけないデザイン。インターネット中、上級者に多い。

 

検索エンジンへの一括登録

 

1回の登録作業で様々な検索エンジンへの登録を一括しておこなうサービス。この場合でも、Yahoo!、Googleは別に登録したほうがよい。

 

リンク切れのチェック

 

リンク切れのチェックツールを活用すれば、各ページのリンク切れのチェックが可能

 

キーワードの選定

キーワードの選定は重要。∵ユーザーとサイトをつなぐのはキーワードのみ。キーワードの種類には、上位表示がむずかしい「観光」のようなビッグワード、競合サイトが少ない「川越 観光」のようなスモールキーワード、会社名などの固有キーワードが。キーワードの選定に当たっては、良質のライバルサイトを参考に

  • 検索キーワードチェックツール サイトのキーワードの順位

    • 【例】小江戸川越観光協会: 「川越 観光」でGoogleで19位、MSNで3位、freshEYEで1位。「埼玉 観光協会」でfreshEYEでは24位
  • Google キーワード ツール
    • ライバルサイトのキーワードを調べるには、「サイトに関連するキーワード 」タブを
      【例】小江戸川越観光協会  http://www.koedo.or.jp/0_japanese/
  • キーワードアドバイスツール
  • キーワードアドバイスツールプラス
    • KEI(Keyword Effective Index)=キーワード有効性指標:検索回数÷検索結果数(ヒット数)。KEIが大きいほど、オススメのキーワード。 勝機は複合語の活用 【例】「川越 観光」で表示されるように
  • Google Trends
    • 【例】「川越」キーワードの人気度をグラフ表示。アクセスの多い地域:比企郡、大宮、草加、浦和、東京
  • Googleサジェスト
    • キーワード+スペースで第2キーワード候補を列挙
  • Yahoo!トレンドワード 「○○といえば」

 

キーワードのスタイルと配置は?

 

  • キーワードは<body><td>タグの直後に
    • <body>タグの直後にはJavaScriptをおかない。
  • <h>タグを活用。<h1>→<h2>→<h3>。<h1>は1ページに1個。
  • リストも有効(検索エンジンは、箇条書きを重視する)
  • 強調は、<em><strong>で
    • 強調よりも<h>のほうが効果的

 

ページの内容は?

  • Head要素
    • HTML文書の表紙に相当。
  • メタタグ紹介文
    • 各ページごとにことなる紹介文を
    • キーワードを含めた文章で、80文字以内で
  • メタタグキーワード
    • 5個ほどで充分
  • タイトル
    • 全角30文字まで
    • ページごとにタイトルを変える
    • ページ名:カテゴリ名:サイト名の順で
      • 「アクセス地図<ご案内<○○ホテル」
    • タイトルにキーワードを入れると効果的
      【例】「桑原政則オンライン-ウェブ表現論」。「ウェブ表現論-桑原政則オンライン」のほうが有利。
  • トップページへのパンくずリスト(道しるべ)を各ページに貼る。
    • ∵内部リンクがふえる。
    • ×「トップへ」  ○「桑原政則オンラインのトップへ」と途中入場者用に明示
  • ページ上部の本文前にキーワードをちりばめたリード文を設ける。150字以内。
  • サイト名、ページ名は日本語のほうが有利
  • サイズは30キロ以下で

     

強調について

  • <b>は使わない。
    • ∵  「bold(太字)」(視覚)であって、「強調」という意味はない。 
  • 強調は、<em>、<strong>でおこなう。em=emphasis
  • <em> 
    • 語、キーワードではなく、文章のマークアップに有効
    • <em>の問題点:イタリックになってしまう。font-style: normal で標準に
  • より強調したいときは、strong
    • キーワードのマークアップ

 

よいページとは?

  • 情報弱者に配慮したページ
  • 携帯で見れるページ
  • 音声でわかるページ

【cf.】

桑原政則オンラインの使い方ガイド

 

ページの文法採点

ページの分析ツール

 

Google Analytics: アクセス解析ツール

ホテル業界のサイトについて

  • ホテル業界はFlash好き。
    • 高齢者は好まない。
    • 翻訳できないことも。
  • 地図情報とレストラン情報をトップページに
  • 地図情報
    • 印刷ボタンの設置を
    • ×PDF
    • 最寄りの駅、電話番号、住所を同一ページに。
  • 宿泊予約
    • ○、×ではだめ
    • 「月」ではなく「月曜」に(∵リーダーでは「つき」とよんでしまう)
    • だめなフォーム:訂正の時前に戻らない、もどっても入力部分が消滅

       

事例:このサイトのどこが問題か

  • 宇和島観光協会の地図 (Google「観光協会」でトップ)
    • 拡大表示した地図の「地図の印刷」ボタンを
  • 杉崎観光バスの入力フォーム
    • 必須項目をあらわす※(アステリスク)は、音声では読みとばしになるので、「必須」と記す。
    • 意味がない(a)(b)(…)は、ユーザーを惑わせる。
    • 入力文字の指定がフォームの後に来ていて、音声ユーザーに不便を強いる。
  • 三田図書館のカレンダー
    • ○、×ではなく、画像の代替テキストで「休館日」「おはなし会」を記すのはよい。
    • 曜日は、日曜、月曜、…に。

 

事例:The Ritz-Carlton 

http://www.ritzcarlton.co.jp/  リッツカールトン(ローカル)

 

  • 文法採点 Another HTML-Lint gateway : -83点
  • JavaScriptは外部ファイルにされたし。
  • テーブルはCSSで処理されたし。
  • 「開業のお知らせ」のテキスト文が画像になっていて、読み上げられない。
  • 地図情報
    • トップページに。「印刷」ボタンを。電話番号、住所の情報も
  • RITZ-CARLTON STORYの代替テキスト :「RITS-CARTON HISTORY」 で 誤記

     

検索エンジンスパム

スパムとは、検索結果が上位となるようにウェブサイトによからぬ仕掛けをすること

スパム実験サイト

 

  1. 隠し文字の埋め込み
  2. alt属性にキーワードの埋め込み
  3. meta要素に無関係なキーワードの埋め込み
  4. CSSで見出しタグh1・h2などのフォントサイズの変更
  5. リダイレクト (他サイトへ自動ジャンプ)
  6. クローキング (ロボットをだまして、ユーザーとは別のページに誘導)
  7. リンクファーム(いくつかのサイト同士によるリンクの貼りあい)

 

ウェブの表現法は紙媒体とちがう

  • リストは有効。ユーザビリティ上昇
    • 横リストを採用
  • 文字の多いページのデザイン
    • 【例】ボックス 760px、padding 50pxに
  • 1行字数 30字ならよみやすい
  • 行間たっぷり
  • 段落は?
  • 画像
    • ブックマークの代わりになるので、重宝される。
  • ページの長さ
    • 画像中心のページとテキスト中心のページ(長く)
  • 文字表記:「といあわせ」の9種の書き方。どれがよい?
    • 問い合わせ 4億7200万
    • 問合わせ 170万
    • といあわせ 42万
  • 訓読みの1字はひらがなで。
    【例】おとずれる。ひらく。はしる
  • 使用禁止文字

 

ウェブ標準とは、XHTML+CSSのこと

  • 印刷用に特殊な設定が可能になる。
  • 【例】長岡市役所までのアクセスマップ 印刷プレビューでは?
  • モバイルでの閲覧が可能になる。
  • 行間、文字間の変更が自由である。
  • 脱テーブル化で軽量になる。
    • 都道府県のページは半数が脱テーブル

 

図:HTMLからXHTML+CSS+JavaScriptへ

 

xhtml

 

ウェブ標準のメリット

  • HTMLからテーブルを除去できる。
    • HTMLにテーブルがあると点数が低くなる
    • テーブルが多いと、ロボットは収集をやめることも
  • HTMLからフォント要素を除去できる。
  • メニューなどキーワードに関係ない要素を後段におくことができる。
  • 検索ランキングが大幅にアップする。→ブランドアップ(これが目標)
  • ファイル容量が軽くなる
    • 3割ダイエットがふつう
  • 表示速度がアップ
  • インターネット画面とことなる印刷が可能となる。
  • メンテ(維持管理)が楽になる。
  • ブラウザ動作が安定する。
  • 将来の標準になる。

 

ブログの利点

  • SEO効果が高い。
  • ただし、動的URL(? & のあるURL)は巡回されない。
  • 1ページ1トピックで更新頻度が高い。
  • コメント、トラックバック機能でキーワードの出現率が高くなり、被リンク数が多くなり、その結果リンクポピュラリティが高くなる。
  • 自サイトへブログからリンクを貼ると、自サイトの評価が上がる。ひとりで50ブログをもつ人も

 

 

リンク依頼のメール

相互リンクのお願い

 

はじめまして。初メールで失礼します。

わたしは、「桑原政則オンライン」のサイトを運営する桑原政則です。

桑原政則オンライン  http://www.aoikuma.com/

このサイトは「ウェブ表現論」を中心に、日本の地域、東南アジア、コラム、総合情報をあつかっています。

そこで、○○に関し非常に充実している貴サイト様と相互リンクをおねがいしたく、メールをさしあげました。こちらのサイトの概要は次の通りです。

 

タイトル:桑原政則オンライン

URL:http://www.aoikuma.com/

紹介文:「ウェブ表現論」を中心に、日本の地域、東南アジア、コラム、総合情報をあつかっています。1995年以来、毎日更新しています。

リンク:<a href="http://www.aoikuma.com/">桑原政則オンライン</a>

 

以上、相互リンクをご検討のほど、よろしくおねがいします。

 

その他

  • リピーターは自分のホームページのサポーター
  • リピーターをふやすには、頻繁に更新し、コンテンツの充実をはかる。
  • 訪問者に何らかの行動を強要すると、そのサイトは息苦しくなる。
    • 【例】 「リンクはトップページにお願いします。」
  • サイトマップを作成する。

 

消えたページを再現

 

謝辞

このサイトの制作にあたり、多くの諸氏からご教示をいただきました。記して感謝します。 桑原政則

文献

  • 『SEO SEM Technique』 vol.1 翔泳社
  • 大内他『できる100ワザ SEO & SEM 集客も売上もアップするヤフー!・グーグル対策』 インプレスジャパン、2006年10月
  • 水野貴明『Yahoo!GoogleでランクアップするためのSEO完全計画』ソーテック社、2006年7月
  • 益子貴寛『Web標準の教科書─XHTMLとCSSで作る“正しい”Webサイト』秀和システム、2005年7月