◆キーボードで操作できない三井住友VISAカードのメニュー(#6,2005年4月22日)
ウェブコンテンツ(ホームページの中身)は、少なくともキーボードによってすべての操作ができることが求められています。
三井住友VISAカードの「サービスいろいろ」のサブメニューはキーボードで操作はできません。
マウスオーバーによるメニュー選択は、避けてほしいものです。
◆もどれないオリコン(#6,2005年4月7日)
オリコン を見終わってから、戻るボタンをクリックしても、戻れません。誘拐されたような、詐欺にあったような不快感におそわれます。初心者は操作を間違えたのかと誤解してしまいます。
またフォントの表示サイズの変更が効きません。不親切なつくりで、WebJISの規格にあっていません。
弱視者などは、文字を大きくして見る必要があります。[表示メニュー]―[文字のサイズ]―[最大]で大きくなります。このページで「文字のサイズ」を最大にしてみてください。
JOC - 日本オリンピック委員会では、フォントサイズを12ピクセルに固定しています。表示サイズの変更が効きません。
WebJISの規格にあっていません。
◆障害者を排除しているアマゾン (#4,2004年3月24日)
画像には、視覚障害者に配慮して代替テキストを提供することが義務づけられています。Amazon の「ようこそ」タブをポイントしてください。何も表示されません。 画像をポイントしても、何も表示されない時は、音声読みあげソフトは、しかたなく画面下のステータスバーに表示される
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/
browse/-/489986/ref=cs_tab_gw_1_/
249-8254271-8057154
を読みあげます。何のことやら、わかりません。
「マイストア」「本」「…」でも同様です。
Amazonは、ネットを利用している150万以上の障害者をみのがしていることになります。無視していることになります。
アメリカのAmazon.com でも代替テキスト(ALT属性)が表示されません。アメリカでは、公共機関がこのような不具合をおかしていたら、障害者を差別しているとして、告訴の対象になります。
*代替テキスト(ALT属性)とは?画像をしばらくポイントすると、テキストが表示されます。
↓
*楽天の「フリマ」をポイントしてください。「フリマ」というテキスト文が表示されます。これを、視覚障害者がポイントした時は、「フリマ」とよんででくれます。
asahi.comが音声読みあげツールを導入しました。富士通のWebUDです。UDとはユニバーサルデザインのことでしょう。無料でダウンロードできます。
音声読み上げの他に次のような機能があります。
2. 漢字に読み仮名をふる。
3. 文字や図の大きさを変える。
4. 文字色や背景色を変える。
5. 読み上げ、ひらがな、小さく、大きく、色変更の機能を無効にする。
6. お気に入りに追加、削除する。
7. 印刷する。
8. 色々な設定を変える。
9. ソフトウェアキーボードを使う。
10. キーボードで操作する。
*文字拡大・音声ツールの導入について
*WebUDについて、ダウンロード
*音声読み上げのショートカットキー
F2キー:次の読み上げ部分へスキップ。逆は
Shift+F2
Enter:リンク先へジャンプ
Alt+PageUp:読みあげ速度を速く
朝日新聞社のasahi.comには、見出しがありません。視覚障害者は、音声読みあげソフトを使います。下のように
文字を大きくしただけでは、見出しであることはわかりません。
スポーツ 1
したがって、見出しのない本文だけの記事を読み続けることになります。
見かけは同じでも 下は見出し2を適用したものです。この場合には、「ポロン」とかの効果音で見出しであることを知らせてくれます。
スポーツ 2
「スポーツ 1」のソースは、次の通りです。<font size="+2">スポーツ</font>
「スポーツ 2」のソースは、次の通りです。<h2>スポーツ</h2>
hとは、header(ヘッダー、見出し)の略です。
*ホームページ・ビルダーでは、[挿入メニュー]―[段落]―[見出し2]で適用します。探しにくいところにあるので、ボタン化するようにIBMに提案しておきました。
書式メニューにも「段落」がありますが、ここのは全段落のテキストにかかってしまいます。左上の「段落の挿入/変更」ボタンでも同様です。
*見出しがつくようになったasahi.com
上のコラムは3月10日にものしたのですが、asahi.comは3月14日にリニューアルし、見出し要素を採り入れるようになりました。障害者にも使いやすいウェブサイトづくりをめざしはじめました。
*文字拡大・音声ツールの導入について
*サイトポリシー 新しい取り組みには下があります。
- 音声読み上げのためのスキップリンクの実装
- 見出しや段落、リストなどの文書構造のマークアップ
- 画像への代替テキスト提供
◆ウェブアクセスビリティの歴史 (#1,2005年3月3日)
ウェブアクセスビリティとはホームページへのアクセスのしやすさのことです。
*アクセスビリティ(accessibility)とは、接近しやすさのことです。
いま、障害者にも高齢者にも健常者にもみやすい ホームページをつくることが、国からもさけばれていて、とくに公共機関のホームページにそれが強く要請されています。
ここでウェブアクセスビリティが重要視されるにいたった経過を一瞥してみます。
1)2000年6月、通商産業省は「障害者・高齢者等情報処理機器アクセシビリティ指針の改訂について」を公表しました。
2)2000年8月、総務省は「IT革命に対応した地方公共団体における情報化施策等の推進に関する指針」を発表しました。
3)2001年12月、第56回国連総会で「障害者に関する世界行動計画」が採択されました。これにより障害者のあらゆる人権および基本的自由を促進し、かつ保護する必要を認め、アクセスしやすい環境、情報および通信技術、保健、社会サービス、雇用ならびに持続可能な生活に対して特別な関心を払うことなどが同意されました。
4)2002年12月、政府は「障害者基本計画」を閣議決定ししました。
情報・コミュニケーション関連では、障害者や高齢者もつかいやすいユニバーサルデザインの危機開発に向けたガイドラインのJIS規格化を2003年度までにおこなうこと、障害者のIT利用をささえるサポートセンターを設置することなどを盛り込みました。
5)2003年11月、総務省の「高齢者・障害者によるICT活用の推進に関する研究会」は「地方公共団体ホームページのアクセシビリティ向上の取組に関する調査」を発表しました。
6)2004年、内閣府は「平成16年度版 障害者白書:情報バリアフリー化の推進」を発表しました。
7)2004年3月、各府省情報化統括責任者連絡会議は「行政ポータルサイトの整備方針 」を決定しました。
各府省のホームページを、高齢者、障害者にも利用しやすいものとするため、ウェブコンテンツ(掲載情報)をJIS企画に沿ったものに修正することなどが決定されました。
8)2004年6月、経産省は「情報バリアフリー分野の日本工業規格の制定」を発表しました。
そのなかの「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス−第3部:ウェブコンテンツ」(JIS X 8341-3)は、ホームページのJIS規格です。その中では、以下の指針が示されています。
- 規格及び仕様への準拠
- 構造と表現
- 操作及び入力
- 非テキスト情報
- 色及び形
- 文字
- 音
- 速度
- 言語
こうして、いまや国および地方公共団体のホームページのバリアフリー化は待ったなしの状況におかれています。
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